ひまわりウィンドオーケストラ物語 
〜ひまわりW.O.活動記録とその歩み〜
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《第2次転機〜訪問演奏活動の拡充、OBバンドから市民バンドへ 〜》
1998年4月〜


4月
  ・ ひまわりWO1998年度総会。
 今年度の方針を「地域に信頼される楽団を目指そう」に決まる。
 この総会では役員(現在は「幹部」と称する)の選出と、団員募集が主な議題であった。新役員は、団長:豊田 副団長:飯島・新垣 会計:細谷 常任指揮者:井上先生 団内指揮者:江畑。
 団員募集に関しては、人数の少ないひまわりWOの最大のテーマである。OBバンドとして活動しているため、団員の確保は卒業生のみと限られていたが、現状では新入団者は少なく、団員の大幅確保は望めなかった。そこで団員募集の条件を、OBに限らず広く一般市民に拡大してはどうかという案が生まれた。最終的にまだOBバンドでありたいという声も大きかったため、一般市民の入団は団員の身近な人であり、現在のひまわりWOに理解のある人という、条件付きでの団員募集を行うこととなった。
 地域に根づいていくことを考え、また他団体との交流の必要性も考え『沼南芸術文化協会(以下芸文協)』に加入した。沼南町には既存の文化協会として『沼南文化連盟(以下文化連盟)』があったが、創設間もない芸文協の方に加入し、ひまわりWOのさらなる飛躍を目指した。
  ・沼南町女性の会総会にて招待演奏。(19日・中央公民館)
  ・東葛飾地区ボーイスカウトジャンボリー結団式出演。(26日)

5月
  ・沼南町福祉まつり出演。(17日・老人福祉施設いこい荘)
  ・第2回沼南芸術祭出演。(24日・中央公民館)
 福祉まつりは野外で行われ、地域の方々と直接触れあうことのできるステージである。何かいい企画はないかと考えた末に、「ロックトラップ(ボディパーカッション)」にチャレンジする。団員の中から「ロックトラップ隊」を結成し、面白くて質の高い演奏を目指した。結果、ご好評をいただき、以後ひまわりWOの看板メニューとして定着し、様々な演奏機会で発表していくのである。
 練習日数よりも本番の方が多いのではないかと思うほど、出演する機会の多い2ヶ月である。このあとも様々な出演機会を頂き、1998年〜99年は非常に多くの本番をこなすこととなる。
 また大津ヶ丘中OB以外では初めてとなる、沼南町高柳在住の湯浅さん(当時大学生)が入団した。これはひまわりWOが市民吹奏楽団と歩みだす記念すべき第一歩となった。以後少しずつではあるが、OBOGではない一般の方々の入団が進んでいくことになる。

6月
  ・大津ヶ丘中学校吹奏楽部第3回定期演奏会出演。(21日)

8月
  ・ 特別養護老人ホームアネシスへの訪問演奏。(22日)
  ・団内バーべキュウ交流会(以下BBQ交流会)開催。in坂巻邸
 団内の親睦を深めるために企画されたのが、このBBQ交流会。団員である坂巻氏の土地や道具などの全面的な協力により、練習時間とはまた違った、有意義な時間を過ごすことが出来た。以後毎年、ひまわりWO夏の恒例行事として、定着していくこととなる。

9月
  ・沼南エリカマンション敬老会出演。(15日)

10月
  ・沼南病院訪問演奏。(3日)
  ・沼南まつり(18日・出演を予定するも、雨のため中止)。

11月
  ・特別養護老人ホームアネシス文化祭出演。(3日)
 アネシスでの演奏は、4回目となる。毎年演奏後に、おじいさんやおばあさんより心温まるお言葉を頂き、本当に訪問してよかったと思うことができる。また来年も会の最後に「もみじ」を演奏することを約束した。
  ・桐友学園桐友祭出演。(8日)
  ・第24回千葉県アンサンブルコンテスト出場(15日・フルート3重奏)。

12月
  ・ボーイスカウト沼南1団クリスマス会出演。(13日)

1999年
1月

  ・合宿(5〜6日・県立流山青年の家)
 ひまわりWO初の合宿が、参加者18名で行われた。場所は、以後使用することとなる流山青年の家である。この合宿は強化練習というものではない。日頃の通常練習では演奏することのできない様々な曲に、仕上げるためではなく純粋にたくさんの曲を楽しみたい、という願望をかなえるため、合宿というかたちで有意義な長い練習時間をつくった。また団員相互の交流も目的としたものであった。
 この頃、様々な行事に参加し多忙な活動していたが、やはり団員獲得が最大の課題であった。少人数ゆえに選曲や演奏活動も限られているのが実状でもあった。そんな中でも団方針としては「地域に密着した活動を地道に続ける」ということを進め、「地域に貢献できるバンド」は着実に認められつつあった。また少人数ではできない大曲演奏への願望は、ジョイントステージという形で解消していくことになる。
 しかし、地域に密着した演奏活動も定着し、ジョイントステージも企画していたこの頃より、団長と団員とのあいだに、少しずつ微妙な溝が生まれてきていた。団長は団の存続を一番に考えていた。そのために、昨年は団員の負担を考えず大量の本番を請け負い、さらにひまわりWOよりも芸文協の仕事を優先させるなど、やや傲慢な運営をし始めていた。団長はあくまでも、ひまわりWOのためを思った行動であったが、少しずつ団員の理解が得られにくくなっていたのであった。また、当初運営に関して団員全員で話し合い、団員の意見が反映されやすい環境にあったのが、運営に関する話し合いは幹部のみで行われ、どのような経緯で決まっていったのか不透明になったのも、団長不信の一因だったと考えられる。

  ・沼南町立手賀西小学校吹奏楽部との合同演奏会開催。(30日・同校体育館)
 団として、ジョイントステージをしたいという願望に、手を差し伸べてくれたのはこの小学校であった。手賀西小学校吹奏楽部は、成長著しい部員40人のバンドで、初めての演奏会を開くところに、かねてより縁のあったひまわりWOに、合同演奏を申し込んでくれたのである。

2月
  ・千葉県吹奏楽フェスティバル出演(28日・八千代市民会館)。
 吹連主催の大きな行事へは初参加となり、県内の数ある一般市民バンドと対面したフェスティバルは、残念ながら全員参加というかたちがとれず、団としては参加者希望制というかたちでの出演となった。それは練習日が土曜日や日曜の午前中だったため、日曜日の午後を通常練習としていたひまわりWOでは、団員にその他の日時に練習を強制できなかったためである。しかし中央学院大学吹奏楽団側のお誘いにより合同演奏による出演を果たし、マーチ「美中の美」と「ハリウッド万歳」の2曲を演奏した。

4月
  ・第3回芸術祭出演。(4日・手賀の丘公園)
 ひまわりWOとしては2回目の出演となる芸術祭。今回は手賀の丘公園のどんぐりの家で開催された。演奏部門はひまわりWOのみのため、一時間程度の単独ミニコンサートとなった。ややせまい会場とはいえ、満席立見の好評のうちに幕を閉じることができ、団員はもちろん、団としても大きな自信を得ることができた。そして「定期演奏会開催」という大きな目標が現実のものとしてみえてきたのは、この本番を終えてからである。

  ・ひまわりWO1999年度総会。
 主な議題は例年通り、会計報告と役員の承認である。
 しかしここでひまわりWOはおおきな壁に当たることとなる。それは一般市民バンドが、無条件に中学校の校舎(音楽室)や楽器を使うということに、学校側が難色を示したのだ。これは学校側として当然のことである。ひまわりWOは元々がOBバンドであったことに甘え、そのような大事な交渉を怠っていたのだ。このあと、学校との交渉を進めていくのだが、防犯防災上の見地からなかなかすんなりといくものではなかった。それでも交渉の末に使用が可能となったが、学校を使用する限界もみえてきており、他の練習場所を探すこと止む無しとの感が強まった。
 さらにこの練習場所問題をきっかけに、市民バンドとして多々なる問題が浮き掘りになった。それらは必要不可欠な次の5つに集約される。「人」・「金」・「場所」・「楽器」・「信用」である。団員が少数で、財政的規模は小さく、確実な練習場所を持たず、団所有の打楽器・管楽器は一切無く、高校生大学生中心のバンドは社会的信用がない。創団3年目を迎えようやく軌道に乗り始めたと思っていたが、これほど無いものだらけでは、今後一般市民バンドとしての存続も難しいとの危機感を覚える。ただ今出来ることは、これらの問題を少しずつ着実に解決していく以外無く、団として一丸となって前に進んだ。

5月
  ・千葉県カブスカウトラリー出演。(9日・我孫子市手賀沼公園)
  ・沼南町福祉まつり出演。(16日)
 カブスカウトラリーは、参加者が約3000人という大規模なイベントで、20人前後のひまわりWOには、なかなかない演奏の機会である。対照的に福祉まつりは、約50人前後のお客さんに聴いて頂いた。ともに野外演奏であったが、ひまわりWOらしい本番であり、小さな楽団のパワフルな健闘が本番の数という点で、実を結んでいった。
 しかしここでまたひとつ、大きな転機を迎えようとしていた。それは団長と団員との間に生まれた微妙な溝が、ここへきて修復不可能なほど深いものとなってしまっていたのだ。



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